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校長あいさつ

2024年03月01日
学 悠久
 今年も桜の開花が待ち遠しい季節がやってきました。水見色は、朝から鳥のさえずりがあちらこちらから騒がしく聞こえ、それでもきりっとした冷たい空気に包まれています。時の流れは、いつものようにゆるやかに過ぎています。
 水見色小学校の正門横の池の傍に「 学 悠久 」と彫られた石碑が建っています。開校100周年記念時に建立された石碑です。
 水見色小学校は、明治7年、水見色宝蔵寺敷地内の「成物舎」として始まり、明治25年、安倍郡中藁科村立水見色尋常小学校として発足しました。大正14年、中村から原の前(現在地)に木造校舎が建築されました。昭和58年には、鉄筋三階建校舎と体育館が完成しました。明治以来、大正、昭和、平成、令和と五つの時代にわたり、130年を越える教育活動を継続して参りました。水見色地区のほぼ中央に位置する水見色小学校から多くの子どもたちが巣立っていきました。今日まで、水見色小学校の名を残すことができたのは、地域の皆様からの多大なご支援があったからこそだと考えています。
 石碑に彫られている「 学 悠久 」について、当時を知る三澤 勲校長先生(在任:平成3年4月〜平成5年3月)にお話を伺いました。当時、石碑の言葉を頼まれ、非常に悩まれたそうです。最終的には、地域の皆さまとともに、時間をかけて言葉を選んだとのことでした。88歳というご高齢でしたが、当時のことを思いだしながら、楽しそうに語っていただいたのが、印象的でした。すっきりとした文字の並びに深い意味を持ち、石碑にはぴったりの言葉です。
 石碑の裏面には、水見色小学校の沿革とともに、「学びの道は尽きることなく また 学び舎は とことはに 栄える」と彫られています。この文については、私の解釈との違いはありませんでした。
「いくつになっても学ぶことをいそしみ、続けること。その学ぶ場は、常に変化しながら、発展していく。」
 このように解釈しました。水見色小学校の歴史、取り巻く風土や人々に触れ、水見色の未来も合わせ、「学ぶ気持ち」はどんな「場」であっても持ち続けてほしいという願いも込めて考えました。
 3月末をもってこの水見色小学校が閉校するのはとても寂しいですが、卒業生にとって、この水見色小学校が一人一人のふるさとであることに変わりはありません。これまでのご支援、ご協力に感謝申し上げますとともに、今までと変わりなく、水見色小学校の卒業生たちを温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。

写真一枚目
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写真二枚目
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